2012年11月19日月曜日

ビタミンD欠と心臓疾患リスク

ビタミンD欠乏で心臓疾患のリスク増大
要旨
血漿中の活性型ビタミンDレベルが減少すると、虚血性心疾患や心筋梗塞、早死のリスクが増加することが、デンマーク人の集団研究およびメタ分析により明らかになった、というコペンハーゲン大学による報告。
ビタミンDの欠乏は、以前から骨の健康を損ねるといわれているが、複数の疫学研究において、ビタミンDレベルが低いと、心臓発作、冠状動脈硬化、狭心症につながる虚血性心疾患のリスクが高くなることも示唆されている。

<関連サイト>

ビタミンD欠乏で心臓疾患のリスク増大:世界の最新健康・栄養ニュー

ビタミンDが低いと動脈硬化が進展 - 医学博士 蒲原聖可ブログ


血液のビタミンD濃度と心疾患のリスクとの関連性について:六号通

2012年11月16日金曜日

新しいアブレーションシステムも,不整脈診療の最新技術

要約
第60回日本心臓病学会学術集会(2012年9月14~16日,金沢市)のシンポジウム「不整脈診療における新技術」では,植え込み型ループ式心電計(ILR)によ る診断,マッピングシステムの進歩,新しいアブレーションシステムの開発など,不整脈診療における最新技術が紹介された。

■ILRは失神患者の診断に使用できるようになったが,その位置付けは必ずしも明確ではない。

■ILRは原因不明の失神患者の確定診断に有用であり,心房細動(AF)アブレーションの評価や失神を伴うBrugada心電図患者の診断などにも適用できる可能性がある。

■現在行われている高周波カテーテルアブレーションは熱を用いたシステムであるため,血栓形成のリスクを避けられず,病変深達度にも限界がある。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1209/1209045.html

出典 Medical Tribune  2012.9.19
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月15日木曜日

RA系阻害薬とアブレーション後の再発

~正常心房サイズの心房細動患者~
RA系阻害薬がアブレーション後の再発を抑制

要旨
最近の大規模臨床試験では,レニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬(RASI)による心房細動(AF)再発予防に否定的な報告が相次いでいる。
名古屋第二赤十字病院循環器内科の安藤萌名美氏,滝川正晃氏(現・横須賀共済病院循環器内科)らは,これまで小規模な検討成績しかなかったカテーテ ルアブレーション後のAF患者を対象に検討を実施。
リモデリングの進行が比較的軽度と考えられる正常左房サイズのAF患者では,RASIがAF再発を有意に抑制したと報告した。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2011/M44360762/
出典 Medical Tribune  2011.9.8
版権 メディカル・トリビューン社 

2012年11月14日水曜日

RE-LY試験サブ解析〜 アジア人ではワルファリンよりも有益

Asia Pacific Stroke Conference2012
〜ダビガトランの心房細動患者に対する効果と安全性/RE-LY試験サブ解析〜
アジア人ではワルファリンよりも有益
要約
大阪府立成人病センターの堀正二総長は,心房細動患者における直接トロンビン阻害薬ダビガトランエテキシラート(DE)とワルファリンの効果と安全性を検討した大規模臨床試験RE-LYにおけるアジア人患者でのサブグループ解析結果について報告。
ワルファリンと比較したDEの脳卒中/全身性塞栓症に対す る効果はアジア人と非アジア人で同等だった。
ワルファリンによる出血性脳卒中を含む出血発症率はアジア人の方が非アジア人よりも高かったが,DEによる出 血では差は認められなかった。
今回の検討から,アジア人ではワルファリンよりもDEの方が有益であることが示唆された。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45450172/
出典 Medical Tribune  2012.11.8
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月13日火曜日

経口抗凝固療法で効果的な脳卒中予防が可能

Asia Pacific Stroke Conference2012
〜2012 ESC心房細動管理ガイドライン〜
経口抗凝固療法で効果的な脳卒中予防が可能
要約
バーミンガム大学循環器サイエンスセンター(英国)のGregory YH Lip教授は2012年欧州心臓病学会(ESC)の最新の心房細動管理ガイドラインについて,抗血栓療法が必要ない「真の低リスク患者」を同定する方向に 移行することを強調し,脳卒中危険因子が1つ以上ある患者では経口抗凝固療法(OAC)により効果的に脳卒中が予防できると東京都で開かれたAsia Pacific Stroke Conference2012で報告した。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45450171/
出典 Medical Tribune  2012.11.8
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月12日月曜日

〜腹部大動脈瘤〜65歳以上の高リスク男性への追加スクリーニング

〜腹部大動脈瘤〜
65歳以上の高リスク男性への追加スクリーニングは費用効果高い
南デンマーク大学(デンマーク・オーゼンセ)公衆衛生研究所・保健サービス技術評価センターのRikke Søgaard准教授らは「65歳以上の男性に対する腹部大動脈瘤スクリーニングは費用効果が高く,高リスク男性に対しては,その後少なくとも1回の追加 スクリーニングを考慮すべきである」とBMJ(2012; 345: e4276)に発表した。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45450052/
出典 Medical Tribune  2012.11.8
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月10日土曜日

心房細動診療

エビデンスをめぐり不整脈管理と抗凝固療法で相反する心房細動診療



http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2011/M44290661/
出典 Medical Tribune  2011.7.21
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月9日金曜日

心筋梗塞と脳卒中の10年リスク予測とIMT

心筋梗塞と脳卒中の10年リスク予測
フラミンガムリスクスコアに頸動脈壁厚を追加しても予測能の改善はわずか
要約

ユトレヒト大学医療センター(オランダ・ユトレヒト)のHester M. Den Ruijter博士らは「4万5,000例超のデータをメタアナリシスした結果,心筋梗塞または脳卒中を10年以内に初発するリスクの予測は,フラミンガ ムリスクスコア(FRS)に頸動脈内膜中膜複合体厚(CIMT)の測定値を加えてもほとんど改善されず,CIMT追加のメリットは小さいことが分かった」 とJAMA(2012; 308: 796-803)に発表した。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45450011/
出典 Medical Tribune  2012.11.8
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月7日水曜日

若年不整脈患者にはカテーテルアブレーションが有用

要約
ロンドン保健科学大学病院(カナダ・ロンドン)のPeter Leong-Sit博士らは,カテーテルアブレーションを受けた不整脈(心房細動;AF)患者を検討し,45歳未満の不整脈患者がアブレーションを受けた場合,45歳以上の患者に比べて重大な合併症が少なく,術後の改善は同等であるとの結果を発表した。
  Circulation : Arrhythmia and Electrophysiology(2010; 3: 425-427)

■若年患者では,重大な合併症が少ないことに加えて術後1年間に薬物療法が必要となる患者の割合が低かった。
今回の結果は若年患者におけるカテーテルアブレーションのファーストライン治療としての妥当性を示唆している。

出典 Medical Tribune  2010.12.9
版権 メディカル・トリビューン社

2012年11月6日火曜日

尿酸降下療法による降圧

尿酸降下療法により前高血圧者の血圧が低下

■尿酸降下療法により前高血圧者の血圧が低下

尿酸降下療法により思春期の前高血圧者の血圧が低下したとするデータが,最近発表された。
 

■また,尿酸降下療法群では全身の血管抵抗が有意に低下した。
  

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45440346/
出典 Medical Tribune  2012.11.1
版権 メディカル・トリビューン社



<私的コメント>
最近フェブリクに関する講演をメーカーでしました。
その際の勉強で、この手の発表はすでにありました。(アロプリノールを思春期の前高血圧者に使用)
しかし、尿酸高値と高血圧との関係については依然として議論があるようで肥満者やMetS患者といった特定の高血圧患者に対する効果のようです。


2012年11月5日月曜日

コレステロール値の良いニュースと悪いニュース

コレステロール値の良いニュースと悪いニュース
http://www.carenet.com/news/general/hdn/31935

良いニュース
22年間で成人の総コレステロールおよび“悪玉”コレステロールのLDL(低比重リポ蛋白)の平均値が低下した。

悪いニュース
この数値の改善が食事の変更や運動量の増加でなく大部分がスタチン服用によるものであること。