■頸動脈エコーが捉える動脈壁・・・高エコー層・低エコー層・高エコー層の3層構造として観察される。
■この3層構造の内腔側2層分の厚みが,病理学的な内膜組織と中膜組織を合わせた厚みと一致することを報告。(Pignoli, et al Circulation 1986; 74: 1399)
■IMTが0.1mm増加するごとに心血管イベントの発生リスクは1.12~1.17倍に高まる。
(Lorenz et al Circulation 2007; 115: 459)
■IMTは経年的な増加が少ないほど予後が良好である。
■IMTの経年変化量はせいぜい数10μm程度であり,一般臨床の場で正確に測定し,追跡できるレベルの変化ではない。
■一般臨床での有用性・・・「既知の危険因子だけでは絞り込めないリスクの程度を絞り込み,テーラーメードの治療法を決定するとき」
■質的な異常,すなわちプラークの脆弱性にも注意することが重要。
■脆弱で不安定なlipid richなプラークや内部に出血巣を有するプラークは,エコーではいずれも低輝度のプラークとして描出される。こうした「黒いプラーク」が見出された場合は,必要なら脳外科に紹介して脳梗塞の検査を勧める。
参考
MTPro 2010.3.25
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2010/M43121071/
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