2013年9月19日木曜日

腹部動脈瘤検診


腹部動脈瘤検診、高い費用対効果

要旨
検診の実施は非実施に比べ非常に費用対効果が高いと判断された。

原文
Cost effectiveness of abdominal aortic aneurysm screening and rescreening in men in a modern context: evaluation of a hypothetical cohort using a decision analytical model

2013年9月3日火曜日

STEMI患者の死亡率低下とプライマリPCI実施の増大


STEMI患者の死亡率低下、背景にプライマリPCI実施の増大
■フランス・パリ大学のEtienne Puymirat氏らは、フランスにおける1995~2010年のST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者の死亡について調査した結果、STEMI患者の全心血管死は減少しており、その要因として、60歳未満の女性STEMI患者の増加、その他人口動態的特徴の変化および再灌流療法および推奨薬物療法の増加が挙げられたと報告した。

■本調査は、近年のSTEMI患者の死亡低下と、その主な改善要因として再灌流療法の実施が報告されていることを受けて行われた。JAMA誌2012年9月12日号掲載報告より。

<原文抄録>

以下は、この論文に関する天理よろづ相談所病院 循環器内科部長
中川 義久先生のコメントです。
STEMIにプライマリPCIが有効、秋の夜長に想うこと
http://www.carenet.com/news/clear/journal/33736

2013年7月24日水曜日

卵円孔開存と無症候性脳血管疾患および虚血性脳卒中

集団ベースのコホートにおける卵円孔開存、無症候性脳血管疾患および虚血性脳卒中

Patent Foramen Ovale, Subclinical Cerebrovascular Disease, and Ischemic Stroke in a Population-Based Cohort


背景PFOは、脳卒中患者において、脳卒中ではない対照者よりも頻繁に認められる。しかし、一般集団におけるPFO関連の脳卒中リスクは十分には確立されておらず、PFOと無症候性脳梗塞(SBI)との関係は不明

方法地域集団からサンプリングした脳卒中の既往がない39歳以上の1,100人を対象に、生理食塩水の注入による造影を行う経胸壁心エコー検査によってPFOの有無を評価し、平均11年間の追跡調査を行った。さらに、参加者のうち360人は、SBIの検出のために脳磁気共鳴画像検査(MRI)を受けた。すでに確立されている脳卒中の危険因子で補正後に、PFOと関連する脳卒中のリスクを評価し、PFOの有無によってSBIが生じるオッズを検討した。

結果参加者のうち164人(14.9%)がPFOを有していた。平均11.0±4.5年の追跡期間中に、虚血性脳卒中が111件(10.1%)発生し、PFO+群では15件(9.2%)、PFO-群では96件(10.3%)であった。12.5年間の脳卒中の累積リスクは、PFO+群では10.1%(標準誤差:2.5%)、PFO-群では10.4%(標準誤差:1.1%)であった(p=0.46)。PFOと脳卒中についての補正ハザード比は、1.10(95%信頼区間[CI]:0.64~1.91)であった。MRIを実施したサブコホートにおいて、PFOはSBIとは関連していなかった(補正オッズ比:1.15、95%CI:0.50~2.62)。

結論この地域集団から成るコホートにおいて、PFOは、臨床的脳卒中または無症候性脳血管疾患のリスク増加とは関連していなかった。J Am Coll Cardiol. 2013;62(1):35-41

原文抄録
http://content.onlinejacc.org/article.aspx?articleid=1686317
出典
https://ds-pharma.jp/literature/jacc/article/2013/07_2_01.html


<参考>
ASDと卵円孔開存の相違

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1041906000
http://www.moon.sannet.ne.jp/naruto2/asd2.html
■卵円孔開存の頻度は約25%大きさは1~19mm(平均4.9mm)。
最近では、心房中間隔欠損と判断しても、10mm以下は1歳までに自然閉鎖することが多いことがわかってきた。
■1歳以上で、10mm以上の孔は自然閉鎖しないと言われてる。
■卵円孔開存は左房側からの卵円孔弁によっておおわれた状態なので左房の圧が右房より高いにもかかわらず、通常は左→右シャントは生じないないようになっている。
しかし、負荷(いきむなど)をかけたり肺梗塞を発症したりすると右→左シャントが起きる。


<私的コメント>
心エコーによる
卵円孔開存の診断率、ASDとの鑑別はどうなのでしょうか。





2013年6月19日水曜日

COLM試験

高齢高血圧患者に対するARB+CCB 対 ARB+利尿薬、有効性は同等

心血管イベントのリスクが高い高齢高血圧患者に対する降圧薬併用療法として、ARBに他剤を併用する場合、CCBと少量の利尿薬ではどちらがよいかを比較検討するランダム化比較試験、COLM試験の結果が明らかになった。
主要評価項目である複合心血管イベントのリスクは、両群で同等だった。
イタリア・ミラノで6月17日まで開催されていた欧州高血圧学会(ESH2013)で、森ノ宮医療大学学長の荻原俊男氏が発表した。
■75歳で層別して各イベントのリスクを見たところ、致死的および非致死的脳卒中においては、75歳以上でCCB併用群のリスクが低い傾向にあり、年齢との間に有意な交互作用を認めた。
■また、重篤な有害事象の発生はCCB併用群が8.2%、利尿薬併用群が9.8%、薬剤に関連した重篤な副作用による脱落率は0.2%対0.6%と、両群ともCCB併用群で有意に少なかった。

■主要評価項目である心血管イベントのリスクは、両群で同等に減少した。

また層別解析から、75歳以上における脳卒中についてはCCB併用の方がリスク減少の点で有利とも考えられた。
副次評価項目の1つである安全性と認容性の評価からは、心血管イベントのリスクが高い高齢高血圧患者に対し てはCCB併用の方が好ましい可能性がある。

出典  NM online 2013.6.18
版権 日経BP社


http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/esh2013/201306/531152.html?ref=RL2

2013年6月11日火曜日

ラクナ梗塞予防のための血圧目標値は<130mmHg

ラクナ梗塞患者の二次予防目的とした血圧目標値は<130mmHgが有益:SPS3/Lancet 
http://www.carenet.com/news/journal/carenet/35133
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のOscar R Benavente氏らがSecondary Prevention of Small Subcortical Strokes(SPS3)試験の結果を発表した。
内容は、 「ラクナ梗塞を最近(180日以内)発症した患者に対し、収縮期血圧目標値130mmHg未満とする血圧コントロールは有益であり支持される」という内容。

<参考サイト>
「脳卒中再発予防のためには収縮期血圧130mmHg未満」を支持する結果(コメンテーター:桑島 巌 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(105)より-
http://www.carenet.com/news/clear/journal/35165
■「脳卒中再発抑制のためには収縮期血圧130mmHg未満のより厳格な降圧が望ましい」




        http://watercolor.hix05.com/artist/Dufy/dufy.html